Everybody Genius【経営者はみんな天才!】
石原明 様
株式会社 日本経営教育研究所 代表取締役社長
事業内容:経営コンサルティング
http://www.nihonkeiei-lab.jp/
株式会社日本経営教育研究所の石原明先生にお話を伺いました。
クライアントのプラットホームを作り、必要であれば各企業とプロジェクト型でコンサルティングを行う、という形でクライアントを発展させています。高収益トップ3%倶楽部の勉強会では、数々のマーケティング情報を提供されており、弊社従業員も勉強させていただいております。
また、企業を最速で発展させるノウハウなどを詰め込んだ数々の著書を出版されています。素晴らしい発想力をお持ちの石原先生に、語っていただいています。
森川:先生とお付き合いをしてからもう4年くらいになりますが、最初お目にかかったときは、世に言うコンサルタントの方々とは違うなぁ、と思いました。先生の中では他のコンサルタントとは違うと思うのはどんなところですか。
石原社長:良く聞かれますが、コンサルタントになった経緯が違うと思います。私が経営コンサルタントになった経緯を少しお話します。まずヤマハで働いている時に、同じものを同じ地域で同じような値段で売っているのに、売れる店と売れない店とではすごく差が出ることや、他の業界から入ってきて成功する人もいて、商売は面白いなと思うことから少しずつ経営に興味を持ち始めました。なので最初はイメージとしては会社を経営したいなと思っていました。ヤマハを辞めて、教育系の会社に入って営業や企業研修の講師をしたのもそのためって感じでした。会社を創る人は二通りあって、コレをやりたいという人と経営をやりたいという人がいて、僕はこれをやりたいというものがなかったので、この頃は漠然と経営をやりたいと思っていただけでした。ところが、研修の講師の時にビジネスモデルなどの理解が増して、どうしたら会社がうまくいくかということが見えてきてアドバイスをしたりする中で、僕ってこういう仕事が向いているのかなと思いました。実は独立する時に、コンサルをするか事業をするかという大きな決断がありました。その時に考えたのはコンサルは自分に向いているけれどそんなに儲からないということでした。だって自分の時間がいっぱいになったらそれ以上儲からないですからね(――;)、だけど、優秀な社長も自分のことになると判断が鈍ったりします。間違った方向にはまっていって大変なことになったり・・・。そこで客観的に判断できる人がいた方がいいのかなと思ったときに、客観的に物事を見れる自分がやったほうがいいかなと感じたわけです。決意するって怖いですよね。決めなければなんでも可能性が残っているわけじゃないですか。でも僕は(会社経営と比べて)儲からないコンサルをするって決めたので、その時から儲けることを目標にするのはやめて、価値を高めることを目標にしようと決めました。と、そんな経緯でコンサルタントになったので、他のコンサルタントの方と感じが違うんじゃないですかね。今も当社にしか出来ない価値を真面目に提供し続けたいと思っています。
森川:コンサルティングのスタイルも全然違うようですが?
石原社長:そうですね。他社がやっているコンサルは、ものすごくセオリーを踏んでいく形が多いんですよ。僕は会社の変え方というのは幾通りもあると思っているので、生の現場を見ながら積み上げて行ったりもしますが、この会社がどの方向に行くのが良いか、何をしたら良いのかというビジネスモデルを見直すほうが圧倒的に良いと思っています。例えば、教育をしながら一人一人のやる気を起こさせて全体の力を集結させて会社を変えるやり方もありますが、儲かってしまうとみんなやる気になるので、教育をしなくても人が育ってしまうということもまた多いのです。だから、僕的にはビジネスモデルを思いつく方が簡単だと思っています。
森川:先生は相手先の社長や会社を見て直感的に感じるのですか?
石原社長:最初は全然分からないんですが、話を伺ううちにおっしゃる様に直感的にいろいろなアイデアを思いつきますね(*^^)vそれで突然その会社に合ったビジネスモデルが見えたりします。当社にはマーケティングのセオリーがあって、(このマーケティングのセオリーは理論ではなくて法則だと思っています。理論は誰かが作ったもの。法則は自然界にあるものです。当然そのほうが強いので、法則を採用した方が情報化社会では圧倒的に勝てると思っています)マーケティングはオリジナルの考え方を持っていますが、その会社独自のビジネスモデルと連動しないと勝てないんです。だからまずはビジネスモデルなんですが、それを思いつくかどうかはやっぱりそこに立った時の発想ですね。また、ビジネスモデルを考える時にこころがけるのは、大きな視野で考えるという事です。最近読んだ『宇宙エレベーター』って本に「地球の外から地球を見る」って書いてあったんですが、ビジネスモデルを思いつく時ってのは、まさにその「物事を外から見る=大きな視野で考える」という感覚なんです。例えば、ある業界で勝ちたいのなら、その業界の中でいくら考えたって勝てないのです。反対に最終的にその業界がどのように変化していくのかということに気づいたらすごく早いですよね。こうすれば目先儲かるということをやるより、最終的にはゴールはココだとを考えて、そこに向かっていく方が明らかに良いですよね。
森川:先生はすごく忙しいと思うのですが、時間はどのように使っていますか?
石原社長:一番時間を上手に使う秘訣は、僕自身がスケジュールを作らないことです。いつ会いましょうとか、どこで会いましょうとか打合せですごい時間を取られたりしますからね。後は組織化してものを動かそうと思っています。組織化って考えて取り組むと面白いんですよね。そのためには、まず自分一人で仕事を独占するという考えをやめてしまった方が良いです。一緒に仕事してくれる人は協力者です。だから例えばすごく単純なボタンを押すような仕事でも、僕から見たらそれをしてくれることが価値なんです。だって僕がしなくてもいいということですからね。ほんと、感謝です。また、そうやって仕事を委譲することによって皆が成長して、結果として僕の時間が空くのです。だから、どんどんやりたいことが出来るようになります。ということで、組織化で時間経営をしてますね。
森川:最後に、よく3億とか、5億、10億のところに壁があって、と言いますが、その壁を乗り越えるイメージやヒントを教えて下さい。
石原社長:まず、ビジネスモデルがきちんとしていなければ3億、5億はいかないですよね。その次にビジネスモデルがいくら良くても組織化が出来ていなかったら、さらに上にはいかないです。そして組織化がきちんと出来ればビジネスの強さ、用途によって企業規模はさらに広がっていくと思います。ということで、収益は誰が発生させるかと言うとまずは社長であるべきです。スタッフはそのビジネスモデルに従って実務をする。最初の収益はそうやって作っていくべきです。社長が創造したビジネスをスタッフがこなしていってくれて売上げが上がるという感じでないといけないんです。また、そうする過程でスタッフから次期経営層が育っていき次のビジネスを創ってくれるみたいな感じが大事なのです。反対に、ビジネスモデルが出来ていないで、大勢の人を採用してその人達が一生懸命頑張って売上げを上げているという形だと拡大は無理だと思います。それだといくら売り上げが上がっても安定が生まれませんから、拡大すればするほど経営が不安定になってしまうと思います。